レイヤーの高さで割り切れないと寸法Zが合わない – 3Dプリンター How-to

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「FFF」方式の3Dプリンターは、「レイヤー」を積層して立体を作ります。


レイヤーの高さの考え方

「レイヤー」の高さは、一層目とそれ以外を設定できます。
そして、一層目の「レイヤー」の高さの初期値は「0.35mm」です。
それ以外のレイヤーの高さは「0.2mm」が初期値です。

出力したいモデルデータのZ軸(高さ)が、例えば、2.0mmの場合、
初期値のまま出力すると、実際には1.95mmにしかなりません。
0.35mm + 0.2mm × 8レイヤー = 1.95mm
だからです。

0.05mmくらいの誤差を気にしないのであれば、そのままでも良いのですが、
できる限り一致させたい場合は、レイヤーの高さの設定を変えて、
丁度、2.0mmになるようにしてやらないといけません。

例えば、一層目もそれ以外も「0.2mm」にしてやるとか、
一層目のレイヤーを「0.3mm」でそれ以外のレイヤーを「0.1mm」してやるとかです。
すると、丁度2.0mmになるのでデータ通りの寸法になります。


やってはいけない設定

一層目のレイヤーの高さは「0.4mm」まで設定できますが、それをやってはいけません。
ノズルの口径が「0.4mm」の円形なので、そのまま出力しても定着しないからです。
ノズルの口径よりも小さい値を設定しましょう。

しかし、一層目のレイヤーの高さが薄すぎると、材料が出てこなくなることがあります。
プラットフォームとヘッドの間の隙間が小さくなりすぎるためです。
そこで、短絡的に一層目のレイヤーは「0.2mm」以下にはしない方がいいです。
例えば、「校正」で水平を厳密に出していない場合、
その隙間が本来あるべき高さより小さくなっている部分ができている場合がありますので、
全く材料が出てこなくなる事があります。
一層目のレイヤーを「0.2mm」以下にしたい場合は、
「校正」をするだけではなく、更に厳密に水平を詰めてください。

一層目はどこまで薄くできるか

そこで、一層目をどこまで薄くできるかやってみました。
実験は、「底辺」がきれいに出力されるかどうかで判断しました。
「校正」をするだけではなく、頑張って更に厳密に水平にしてみましたが、
「0.2mm」が限界のようです。
「0.1mm」は材料が殆ど出てきませんでした。
「0.15mm」もやってみましたが、少し材料が出きっていないようでした。

「0.3mm」にすると、丁度いいのかもしれませんが、それ以外のレイヤーが「0.2mm」だと、
割り切りにくいと思います。
一層目のレイヤーを「0.3mm」で
それ以外のレイヤーを「0.1mm」にするとうまく割り切れそうですが、
今度は、所要時間が増えてしまいます。
なるべく積層痕の段差を小さくしたい時は「0.1mm」以下の方がいいのですが。


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